2023.05.24
CO2+方式|20年以上前に開発された炭酸独自技術の秘密
コラム目次
高濃度炭酸スキンケアを20年以上も前に開発できたワケ
炭酸飲料の世界において、例えばお茶やコーヒーを炭酸飲料にする、などという開発が進められています。炭酸ガスのさまざまな美容・健康効果が注目されたからです。シーオーツープラス社も水処理メーカーを母体としていることから、開発を始めた1997年当初から炭酸ガスの多岐にわたる健康・美容効果を確認して参りました。
技術的な困難を乗り越えて
初めは、炭酸ガスの性質から、これを化粧水に高濃度で溶解することが、技術的に極めて困難であるという壁にぶつかっていました。それと同時に炭酸ガスの濃度を測定する技術も確定していませんでした。
しかし、最近では地球温暖化の原因とされるCO2をさまざまな分野で削減していこうという、全世界的な取り組みが行われているために、炭酸ガスの濃度を正確に測定する技術は、世界中の大学、研究所で行われています。
シーオーツープラスも水に溶け込んだ炭酸ガス濃度の測定を独自に開発し、技術的に測定可能にしました。
CO2+方式の開発
さらに、化粧水に炭酸ガスを高濃度に溶け込ませる技術も独自で開発しました。一般的に二剤方式という炭酸ガスを発生させる方法があります。デンプンやゼラチンのようなジェル状のものに、重曹と有機酸を入れると炭酸ガスが発生し、ジェル内に閉じ込める方法です。
有機酸というのは、お酢などの酸味成分です。この二剤方式ですと、炭酸ガスパックはとても簡単にできるのですが、手間がかかり、大量生産になじめないデメリットがありました。
そこで、私たちは、もっと高濃度の化粧品を効率的に大量に作りたいと考え、その技術開発に取り組みました。
そして、ついに開発したのがCO2+方式と呼ぶものです。
ジェル原料あるいは水溶液を密閉した大型容器に入れ、純度の高い医療用の炭酸ガスを放出し、高圧力の大体0.3~0.5MPaをかけ、さらに容器を冷却すると、炭酸ガスが溶け込んでいきます。このようにして、3000ppmという高濃度の化粧品が生まれてきます。この方式をベースに粘度の低いものから高いものまで、原液に高濃度に溶け込ませる技術を開発しました。これがCO2+方式と呼ぶもので、私たちの炭酸ジェルパックの特許(炭酸経皮吸収用組成物の製造方法日本:特許第3668161号)となっています。さらに気化しやすい炭酸ガスをどのようにして逃さないで、エアゾール容器やアルミ袋に商品化させたのも当社の苦心した技術です。
現在ではたくさんのメーカーさんから炭酸化粧品は製造販売されていますが、当初は、エアゾール缶に入っている化粧品はヘアケア剤等が多く、スキンケアに使うものはとても珍しかったのです。
炭酸ガスはアルミ以外では抜けやすく、密閉して閉じ込めておくことが必要でした。そのため、炭酸ガスが抜けないエアゾール缶やアルミ袋を採用し、高濃度に炭酸ガスを溶け込ませた状態をお客様が使うその瞬間までフレッシュな状態で安定することができるのです。
また、さまざまな化粧品の種類に炭酸ガスを溶け込ませることにも成功し、現在では、クレンジングオイルやクリーム、シートマスクなど多岐にわたる化粧品の開発に成功しています。
さらに、炭酸ガスをシートマスクに溶解させた炭酸シートマスクの医薬部外品の申請にもチャレンジし、無事承認許可をいただくことができました。炭酸ガスの可能性はもっともっとあります。
日本だけでなく世界に向けて炭酸の独自技術を広めていくことがこれからのミッションです。
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